大学共同利用機関法人 人間文化研究機構 国立民族学博物館
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身装画像データベース<近代日本の身装文化>

データベースの概要

このデータベースは、和装と洋装が拮抗したダイナミックな期間である明治維新(1868年)以降、第二次世界大戦終結(1945年)までを対象として、その文化変容の様子をデータベース化しています。当時の新聞小説挿絵、写真、図書中の図版、ポスターなどで構成されており、とくに新聞小説挿絵は、写真には収められていないような身装(下着姿や寝間着姿)、および各階層の日常生活の情景が生き生きと活写され、その信憑性は高く、当時の「身装―身体と装い」の様子を知る格好の画像情報です。

各画像データには、詳細なメタデータが付与されています。さらには、文化変容にかかわる約300テーマに関する1,600字~2,000字の参考ノートが用意され、各事柄について、画像からだけでなく、文章からも一定の知識を得ることができます。なお、すでに公開しております、〈近代日本の身装電子年表〉とともに、本身装画像データベースをお使いいただきますと、さらに充実した情報を得ることが可能です。

このデータベースは、国立民族学博物館・大丸弘研究室(1995年度まで)、国立民族学博物館・久保正敏研究室(2015年度まで)、 大阪樟蔭女子大学・高橋晴子研究室(2014年度まで)が中心となって作成したものです。2016年度からMCDプロジェクトとして引きつづき作成に当たっています。

現在、データ件数は、6,000件以上です。

このデータベースの一部は、独立行政法人日本学術振興会科学研究費補助金―研究成果公開促進(データベース),重点領域研究(A),特定領域研究(A),基盤研究(B),基盤研究(C)によって構築されています

検索について

フリーキーワード検索に加えて、「身装画像コード」,「年代」,「制作者」の一覧が用意されています。

  • 「身装画像コード」一覧では、装いの背景から衣服のアイテムまでの検索語を、次の項目「K. 景観」,「G. 建造物等の外観」,「H. 屋内」,「J. 不特定情景」,「D. からだの問題と着装態様」,「P. 衣服一般(西洋衣服と共通形態区分)」,「V. 和装」,「W. アクセサリー一般」,「Q. 素材・表面特性一般」,「E. 技術一般」ごとに見つけることができます。
  • 「年代」からは、各年の身装情報を得ることができます。
  • 「制作者」からは、挿絵の作成者と小説作者が、その生年によってリストアップされており、制作者ごとの作品を見ることができます。

「参考ノート」は、以上の環境からは独立したかたちで、テーマ一覧(「装いの周辺」,「身体」,「美容」,「アクセサリー」,「素材と装い」,「着る人とTPO」,「産業と流通」,「メディアと環境」,「民族と民俗」,「総括」)が用意されています。画像データをより理解するために、また当時の様子を、よりまとまった形の文字情報から得たい場合に、お役に立てると思います。

その他の服装・身装文化資料データベース


このデータベースの著作権は、国立民族学博物館およびMCDプロジェクトに帰属します。