![]() 京都大学探検部が1960年6月—11月におこなった「トンガ王国調査隊」の隊員たちが撮影した写真である。トンガ王国を構成する島々での写真のほか、日本とトンガの往復の船旅で寄港したニューブリテン島のラバウル、エスピリトゥサント島、フィジー島での写真もある。
調査隊長の藪内芳彦教授(大阪市大、人文地理学)、副隊長の藤岡喜愛(京大人文科学研究所研究員、文化人類学)以外の5名の隊員は京大の大学院生か学生であり、専攻分野も栽培植物学、考古学、人文地理学、農学、教育学などさまざまである。したがって、多分野の領域から撮影され、1960年のトンガ王国の島々を総合的に記録した写真コレクションとなっている。調査隊の本拠地であり、集中的に調査をおこなった、トンガタプ島ハベルロト村における、村人の生活に関する写真がおおい。 この調査隊の記録には、藪内芳彦『トンガ王国探検記』(角川新書 1963年)、『探検』4号トンガ特集(京大探検部 1962年)、石毛直道『住居空間の人類学』(鹿島出版会 1971年)などがある。 |
(解説:石毛直道) |
なお、民族名・地域名などの語用については調査当時のものをそのまま記載しています。このため、正確性に欠ける表現もあることにご留意ください。
また、調査当時、被写体となった方がたに肖像権があるという考え方は、現在のように一般的でありませんでした。そのため、このデータベースにおける人物写真にはご本人から公開の許諾が得られていないものが含まれています。本写真コレクションの文字内容は本館名誉教授の石毛直道(N.I.)にご協力いただいております。 お気づきの点、ご意見などございましたらこちらよりご連絡いただきますようお願いいたします。 |